2008年07月28日

「過疎化社会」は、まち中でも起こりうる

豊田市内でも昔から住んでいる人たちだけで、新たに外から

移り住んでくる人がいない人で構成される

「過疎化社会」へ行くと、世間話の会話は決まって、

身内や同級生、幼なじみの話に話題は集中する。

本当に、それは面白いように。



「○さんとこの子ども、○○大学に入ったって」

「○○さんとこ最近夫婦仲が良くないって」


聞いている方は、正直興味はなく、関心は違う方に向かっている。

そして、中高年になってもいまだに、

小中学校の時代の学校の成績、

スポーツができるできない、

生徒会長をやったやらないといった

「力関係」が維持され、優越感に浸っている初老の人までいる。


だが、よくよく聞いてみると、今から40数年前と言えば、

豊田市の人口は数万人程度で中学校も片手で数えられるほど。

知り合いの知り合いが通じた土着な社会だった。

それに、本当に優秀だった人は、高校から「外」へと飛び出し、

岡崎や刈谷などに行き、一部上場企業の役員になっている人も少なからずいる。


過疎化は地域性のみをさすのではないと知る。

田舎だけでなく、街中でも

そういう昔からいる顔なじみだけで構成された組織では必ず起こりうる。


全国各地から集まってくるトヨタの職場や、

昔からいる人より新たに移り住んできた人の方が多くなった

都市化以降の世代との認識格差はすこぶる大きく、

恐らくずっと居続ける人は理解できないだろう。


視野が狭いと関心まで狭く、村社会から抜け出ない。

だから、親は「一度は親元を離れ、視野を広めて来い」という。

生まれ育った所から出て暮らしたことがある人が

そういう環境に身を置くと、

世の中から置いていかれる「マイノリティ」的感覚に陥るだろう。
  


Posted by どんぐり at 19:03Comments(1)

2008年07月28日

ささいなところから垣間見える「差」

先週の弊社の新聞で、「豊田おいでんまつり」の市からの広告を掲載した。市から受注したのが、私が所属している豊田商工会議所青年部(豊田YEG)の某氏の会社だった。

彼は市内の地場最大手の代理店「エーディー」から独立。フリーペーパーや求人誌、チラシなどを制作している。このほど成長著しい日進にも事務所を構え、フリーペーパーの発行を始めた。

今回の広告を受注した際、市から「ある1社だけ紙版で」と指定。

彼曰く「まだ10年前にエーディーにいた頃は『紙版』の仕事はあったけど、それ以来やったことがないですよ。いまどきの20代なら、多分その用語も知らないはず。学校新聞だって専用の編集ソフトでデジカメの画像を取り込み、パソコン上で編集する時代に信じられない(笑)」と絶句。

携帯にかかり、「もしかして、後藤君とこじゃないよね」と言われ「そんな10年前の仕事の進め方をいまだにしている会社があるんだ」と即座に答えた。

デジタル情報をわざわざ紙というアナログにするということは、汚くし、サイズなども自由に編集できなくさせることを意味させる。

企業の勝ち負けの二極化が叫ばれて久しい。

こういうところからも見えてくる。
  


Posted by どんぐり at 17:12Comments(3)

2008年07月25日

東愛知大会は今日決勝

東愛知大会は今日決勝

豊田市運動公園、岡崎市民と三試合連続で高校野球の試合を取材。

地元豊田大谷、杜若の甲子園出場を想定し、今日は刈谷のエース坂本君が地元竜神中出身のため、試合後の感想をとるため訪れた。

刈谷は豊田西を破った後、猿投農林、桜丘を接戦の末破り、一昨日昨秋の県大会優勝校で投打のバランスで東愛知の優勝候補豊田大谷を2対1で破った。

大府やセンパツ出場の成章は好投手を擁すが、如何せん非力で足を絡め、相手のミスを誘う攻撃で勝利をものにし、大谷のような豪打での圧勝はない。

2試合目の刈谷対大府の試合目当てに訪れたが、初回に刈谷か先制。その後幾度となく大府に攻められ、ピンチの連続。しかし坂本の粘りの投球とよく鍛えられた堅い守りで終盤まできたが、終盤で逆転された。

刈谷は県内有数の進学校で、万が一甲子園にでも出場したら刈谷市全体が盛り上がると期待したが、あえなく敗退してしまった。

高校野球は毎年訪れているが、やはりいい。

ちんたらちんたら、のんべんだらりとゲームや携帯の画面に向かっている高校生と対照的に、どの野球部も夏休みもなく練習。甲子園常連の私学4強だけでなくほとんどの高校がそうだ。

今回も試合前と後に互いにエール交換し、父兄は連日応援。そして、自分の側に座る私たち一般の人にまで毎試合お茶を配ってくれる。

明日は午後一時プレーボール。どちらが甲子園切符を手にするか楽しみだ。
  


Posted by どんぐり at 00:09Comments(1)

2008年07月17日

高校野球東愛知大会は終盤へ

高校野球の愛知大会は終盤戦に突入した。今年は90回の記念大会で三河・知多の東愛知と尾張・名古屋の西愛知の2代表が愛知からは出場できる。

ちょうど10年前の80回大会は、古木を擁す豊田大谷が出場し、ベスト8まで勝ち上がった。当時率いた後藤篤監督は、山梨の富士学園を率い現在ベスト4.当時の大谷のメンバーの中には応援に足を運んでいるものも少なくない。

現在豊田市勢で残っているのは、杜若、豊田大谷、豊田南、豊田高専、豊田北の5校。豊田西はすでに敗退し、優勝候補筆頭の豊田大谷に期待がかかる。

20日には豊田市運動公園野球場で豊田北が碧南と、19日に順当に勝てば21日には杜若、豊田大谷も豊田市運動公園野球場に登場する。

三連休の最終日ということもあり、家から徒歩で通える私としては、ビールを持って野球場へ向かう。
  


Posted by どんぐり at 16:29Comments(2)

2008年07月17日

思慮深さと決断力のなさは紙一重?

食事や飲みに行くと決まってメニューが決まるのが遅い高校のツレ。ちょっと遅いなら待てるのだが、異常に遅い。

10分以上考えているのも、ざら。

たかだか食事ぐらいで考え込んだ深刻そうな表情を表し、毎回「うーん、うーん」と唸っている。

周囲からは一斉に突っ込まれる。

「いつもおせーなー。おまえ頭の中で何考えとんの」

「ここ、悩むとこじゃねぇだろ」。

本人は一向に気にする素振りはなく「特に…」と返答。

毎回「早くしろ」と背中を押されようやく決まる。

「鶏の唐揚げ」や「ハンバーグ」と言われた時には、ガクッと力が抜ける。

手の込んだものや家では食べられない極上メニューでも注文するのかと思いきや、よくあるメニュー。

「朝はこれを食べたから」

「昨日の夜はこれを食べたから」

「最近肉が多いから野菜もんを食べよう」とでも考えているのだろうか。


思慮深さもここまでくると、ただ単に「自分で決断できないだけ」と周囲には映る。

食べることにこれだけ悩むのだからさぞ就職や転職、

結婚など人生の分岐点では悩むのかと思いきや

肝心なことは悩まず“流れ”に任せている。



誘えば来るが自ら「やろう」と呼びかける言葉を聞いたことがない。

熟慮しても最終的に前に進まず、大学や就職先を決めたのも

「友人が行くから」

「親の勧め」

テストでも問題を読むだけであれこれ考え、いつも時間切れになった最後まで解けたことがなかった。

突っ込まれるのが嫌なら、今回はすぐに決めてやるぐらい

思ってもよさそうなものだが、大したこととは思っていない。



「思慮深さと決断力のなさは紙一重?」
  


Posted by どんぐり at 12:27Comments(0)

2008年07月17日

「お局様の扱い」は共通の悩み

取材先でよく聞くのが、経営者や管理職に共通して「お局様の扱い」に苦慮しているという切実な「話」。

「他人の悪口ばかり言って職場環境を悪化させ、他の従業員に悪影響を伝染させる。そして、傷のなめあいのような変な仲間意識をつくりたがる。(ちゃんとした従業員は私をしっかりと見ている。)いかにけじめをもって対応するかで私自身の資質が問われる」と自戒を込める。

特に、女性のたくさんいる流通・サービス業に多いようだ。

「長くいる分、経験を積んで、確かに要領を得ている。だが、悪口を言うという行為は、『いかに自分が優秀か』『私がいなければ』と言っているに過ぎない。他人を落とすことで自分をあげたり、自分に向かう批判の矛先をそらしているに過ぎない。本当に優秀な人は志が高く、他人がどうこうはは一切関係ない。所詮、それは小さな組織の中での井の中の蛙的な優越感に過ぎず、誰でも長くいれば要領を得ていくものだ」と一蹴する。


「要領を得ている分、私がいるうちはIT化などを遠ざけ、『今まで通り』を変えたくないという思いから言葉巧みに現状維持を図ろうとして、経営改善の足かせにもなる」

管理職が見ていない隙を狙ってやってるが、だいたい見ている(笑)。


聞いていて思い浮かんだのが、生活指導の強拳も辞さない怖い先生と、そうでない先生と全く態度を変えるクラスメート。横着いなら誰に見られても横着な奴の方がよっぽどか信用できる。


だが、長くいる人がみなお局様のように態度も図体もどっしりと大きくなるわけではないはず。


そういう雰囲気をつくる土壌が本質的な問題なのだろう。
  


Posted by どんぐり at 10:24Comments(0)

2008年07月16日

仕事は楽しく、遊びは真剣に

「仕事は楽しく、遊びは真剣に」。

有名人のうけ売りだが、自分の中でのモットーにしている。


楽しくは、適当に、いい加減にという意味ではなく、

自ら楽しくしようと思えば、前向きで主体的に臨める。

土日出勤が続こうが、魅力的な人と会え、

自分が高められると思えば心の底から楽しめる。

また遊びは、

わき目も振らず一心不乱に集中してやるから、

無心で心もリフレッシュできる。


対照的に、

仕事も遊びも適当だと、時間の使い方にメリハリがなく、

公私のけじめがあやふや。

用もなくパソコンのモニターとにらめっこしては

ゲームやネットサーフィンに勤しんで

のんべんだらりと過ごし、休みも昼までぐうたら。


一度きりの人生で限られた時間。

ちんたらちんたらでは、もっていない。

  


Posted by どんぐり at 15:40Comments(4)

2008年07月08日

類は友を呼ぶ

公務員による飲酒運転などが事件になっているが、あくまで氷山の一かくに過ぎない。だが、そうしたニュースを目の当たりにしても人生を棒にふることが想像できないのか、平気で飲酒運転する人は後を絶たない。

仕事柄クルマに乗ることが多いが、以前は目の前で蛇行運転する「輩」と言えば、よそ見か居眠り、飲酒運転だったが、最近目に余るのが、携帯をいじりながら下向き加減で運転する若者たち。

スピードを出したと思ったら、急に減速したりとその行為は目に余るものがある。

人は自分がモラルに緩いと、周囲のモラルにも寛容なケースが少なくない。

飲酒する人の周りには、大体飲酒する人がかならずいる。

どれだけくち酸っぱく「やめろ」といっても、モラルに厳しい人の前では「ちゃんと電車やタクシーでかえるから」と装うが、実際はしばらくしてクルマで帰ってしまうか、きびしい人とはだんだん疎遠になっていく。

類は友を呼ぶ。
  


Posted by どんぐり at 18:33Comments(3)

2008年07月07日

沢村一樹

名古屋のデパートでは1日からセールが始まったが、

6日に名古屋・名東区にある行きつけの「星ケ丘テラス」に夏物のバンツどポロシャツを目当てに訪れると、

最近テレビの露出が多い俳優沢村一樹のトークショーをやっていた。

生の彼はテレビ以上にスリムでイケメン。

ユーモアを交え終始笑いが絶えない楽しいショーが展開された。

結局、「バナリパ」でパンツとシャツ、

「GAP」で靴下を2足購入した。

帰りはよく行く鶴亀堂を立ち寄り、

しばらく並んでラーメンをすすって帰宅した。


豊田市は広く、行動範囲は住む地域で随分と異なる。

北部に住む者からすると、名東区はクルマで

20分あまりと近く、それでいて

豊田とはずいぶんと異なる雰囲気へと誘う。

平均所得は高く、閑静な住宅街が広がり、女子大が点在。

出張族の人気のエリアで、

特に奥様族には住宅街にあるチェーン店ではない

雑貨やケーキ、料理店などがあり、ちょうど東京の二子玉川

のような落ち着いた雰囲気が楽しめるのが人気の理由だとか。


帰ろうとしたところ品のいい夫妻と遭遇。よく会う方だった。あの方たちもこの辺りに出没するのか。

  


Posted by どんぐり at 16:23Comments(2)

2008年07月02日

ケイタイに見るモラル

取材などで企業をまわっていると、そのモラルについて「ケイタイ」の扱いを通じて垣間見ることができる。

トヨタ自動車は

機密事項保持のためカメラつきはダメだし、仕事で使う携帯は会社で支給される。私用電話は基本的には社内の電話を通してつないでもらうようで、「自分の携帯はどうしてるの」と尋ねると、「クルマの中に置きっぱなし」との返答。

また、グループのトヨタ紡織は

「自分携帯を持ち歩いているが、カメラ付きは、ご法度。見てみて、すごい古いのでしょ。携帯で私用にメールする雰囲気ではない」という。

市の職員でも、

携帯に電話すると、もう一度職場の電話へかけてもらえますかと促された経験もある。後で聞くと、携帯だと上司から私用と思われるのでと。

記者の仕事のように、

私用も、公用も、その境目がはっきりしない職種もある。




会社のパソコンで仕事以外にネットを閲覧したりする問題がよく指摘される。

職種や部署、上司のモラルに対する意識によってもちろん差はあるが。

秋葉原の容疑者のように、携帯が友達で片時も離さない。メールが来たことに気づかず、返信が遅れてしまったことをいつまでも気にするような環境は、真っ当な会社組織ではまずありえないだろう。

ちよっとしたことだが、誰もが持っていて生活に欠かせないコミュニケーションの手段なだけに、その差や違いをはっきりと見ることができる。
  


Posted by どんぐり at 15:00Comments(2)