2008年04月04日

記者の本分は『足で稼げ』

ネットの出現で、かつては「送り手」が決まり、マスコミから一方的に情報を流していたが、ホームページやプログでこれまで「受け手」だった一般市民など誰もが情報を発信できるようになった。

10年ほど前までは、新聞社では取材が重なり、どうしても行けなかった場合、写真を郵送してもらうか、直接もらいにいっていた。だが、今ではデジカメが一般家庭に普及し、撮った画像をメールで送ってもらうことが出来る。

記者の本分は、「ネタは足で稼げ」。

それは、入社当時からベテラン記者に口酸っぱく言われること。

会って会話することで、当初の目的の情報以外のネタが拾えることもある。

しかし、ブログやホームページで情報を得て、記事を書こうと思えば書ける。詳しいことは電話取材し、写真もすぐにメールで受け取ることが出来る。つまり、椅子にケツをくっつけてパソコンのモニターを眺めているだけで情報が得られる。

周囲に対して演じているやっている振りが普通にまかり通り、横着しようとすればどれだけでも横着できる時代になった。

だが、当人は要領よく立ち振る舞っているつもりでも、所詮こなしているだけ。

人と人との出会いの中で得られる「充実感」「達成感」は、絶対に得られない。



Posted by どんぐり at 09:23│Comments(4)
この記事へのコメント
でも、横着い人はそれが自然で「自分が横着している」と思っていない。
周囲が指摘しても、「俺ってそうかな」って感じていないケースが少なくなく、知らぬは本人ばかりなりだったりする。
そして、人望を失って自然と周囲から人が居なくなっていく。
Posted by happymania at 2008年04月04日 11:12
もしそんな記者がいたら、そんなのは記者として失格ですね。
取材をめんどくさがる記者なら、そんな記者の記事など正直、誰も読まないでしょう。
やっぱり、記者の人には、ちゃんと取材して生の声を読者に提供していただきたいものです。
Posted by 江東区からこんにちは at 2008年04月04日 11:21
happymaniaさま

「自分はそうなってはいけない」と反面教師として、案外、自分のためになることもあるでしょうが。

江東区からこんにちは

記者の特権は、取材しようと思えば、絶対会えないような人と会って話ができること。そしていろんな人と人脈が築けることです。
その楽しさを自ら放棄すれば、これ如何に?って私は思います。
年を重ねると人と会うことが億劫になるので、そうならないように知的好奇心 はいつまでも持ち続けていなければと常日頃から肝に銘じています。
Posted by どんぐりどんぐり at 2008年04月04日 11:37
 「椅子にケツをくっつけてパソコンのモニターを眺めているだけで情報が得られる横着者にとっては最高の環境」かシュールだ・・・
 オレの周りにもいるが、気づかぬは本人ばかりなりだからおどろく。。。
Posted by 高島平団地からこんにちは at 2008年07月10日 18:34
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