2008年11月20日

数年ぶりに聞いた声

「後藤くん、電話だよ。ネパールとか言っててるけど、雑音が入って聞き取りにくて・・・」


アジアは数多く旅したが、ネパールは行ったこともなく、「そんな人知らない」と冗談だと思って出ると、聞き覚えのある声。

すぐに思い出した。


彼とは、もうかれ7、8年前になるだろうか。

外国人を対象とした健康診断で外国人と医師との間に入り、伝わりにくいニュアンスを丁寧で真剣に通訳していた。

当時社会問題になっていた健康保険に加入していなかったり、不法就労で病院に行くことができない外国人に対して医師や看護婦らでつくるボランティアグループが、無償で健康診断を行った。

彼はもともと現地の日本語学校に通い、日本語のスキルアップを目指して来日した。

学生ではなく、就労で訪れたが、目的はあくまで


「日本語」。


漢字の美しさやネパールから日本に渡る人が後を絶たない現状を目の当たりにして、「日本語」に興味を持ったという。

世界共通ではない「日本語」にそれだけの価値を見出せるのも、日本が経済大国だからと改めて知った。


その時も、取材で知り合ってから、ネパールは行ったことがなく、異なる文化や暮らしぶり、考え方に触れるため、たまにその友人も交え食事をした。

当時から帰国後は日本語学校の先生になりたいと話していた。


それから数年。


久しぶりに聞いた彼の声は自信とやる気に満ち溢れていた。

日本語教師を経て、日本語学校をつくったという。


日本での経験を経て、母国で大きくはばたく彼らを見たり、聞いたりすると何とも心地いい気分にさせられる。。。




Posted by どんぐり at 11:09│Comments(1)
この記事へのコメント
一度の付き合いを発展させて
交流の輪を広げるって素晴らしいことですね
参考にしたいと思います
Posted by クワトロ at 2008年11月20日 18:49
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数年ぶりに聞いた声
    コメント(1)