2008年05月27日

トヨタを誘致した当時の市長の半生をアニメ化

トヨタを誘致した当時の市長の半生をアニメ化 豊田市視聴覚ライブラリー(挙母町)では、このほど完成した市の発展のために活躍した人物を題材にしたアニメ「とよたの夜明け 中村寿一物語」の貸し出しを市民にPRしている。市では「市外から転入してきた人も多く、市の発展の足跡をアニメを通して知って欲しい」と話している。
 小学3・4年生以上を対象にした郷土学習の参考資料として市教育委員会(吉田万佐敏委員長)が市文化振興財団に委託し、学識経験者や市教委指導主事、市職員らでつくる制作委員会(田村憲一委員長=元若園小校長)が制作した。市教委発行の「とよたの人物記」で取り上げた人物の中から選定している。
 市が02年度から制作している「とよた人物記シリーズ」の6作目。題材にしたのは市の前身挙母市の第2代市長中村寿一氏。市制施行前の挙母町時代にトヨタ自動車の工場誘致に尽力し、現在クルマのまちとして有名な市の発展の礎を築いた。
 物語では、前半で1892(明治25)年に豊橋市で生まれた中村氏の少年時代や農家の指導に当たった養蚕教師時代、挙母警察署長を勤めた警察官時代を、後半では町民の声に推され挙母町長に当選した後、当時の中心産業だった養蚕・製糸業が世界恐慌のあおりを受けて衰退した挙母町に活気を取り戻そうと自動車工場の誘致を決め、困難に負けず熱意を持って用地交渉を行う様子や工場誘致後に人口が急増した町中で中村氏がさらなる発展を願う場面までを描いている。中村氏はトヨタの工場誘致を成功させたことで地元では知られるが、現在の豊田西高の前身である県立挙母中学の建設など教育施設の充実にも力を注いだ。
 田村委員長は「豊田市の将来を考えさまざまなことに取り組んだ決断力と情熱をこのビデオを見たたくさんの子供たちに感じ取ってもらえたら嬉しい」と話している=写真。
 アニメは、DVDかVHS。上映時間は27分。過去の5作品についても貸し出しを行っている。期間は最長1週間。
 問い合わせは、市視聴覚ライブラリー℡33―0747。月曜休館。9―21時開館。



Posted by どんぐり at 16:01│Comments(0)
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