2011年06月24日

身の引き方

『年寄りがいるだけで若者のやる気をそいでしまっている。彼らに託せるのか、オレがいないとダメになってしまうというのは傲慢だね。若者らしい発想でやってってもらいたい』

12年間務めた足助観光協会長を昨年度で勇退した小沢庄一さん。本来はもう一期前で引退したかったが、合併後の協会を軌道にのせるため、もう一期引き受けたという。

「年寄りは自分が輝いていた昔の自慢話や手柄話を何度もしたがる。家族なら平気で『また同じ話をしているよ』と指摘してくれるが、他人同士の組織では思っていても口にできない。自分で自覚て自ら退かなければ。しがみついていては見苦しい」

小沢さんは組織を離れても、今まで続けてきた農山村の活性化というライフワークを行なっていくという。

小沢さんの周りには農業や林業にいきがいを求める若者の笑顔があふれる。小沢さんの田や畑、森林で『豊森塾』で活動する京大や東北大などの大学院出のトヨタ系社員らが、田植えや稲刈り、間伐などを行っている。


彼らは「今でも辞めて農業がしたい。早く定年したい」と少年のような表情を浮かべる。
かつての会社に忠誠心を誓う思想が薄れ、『会社も使うのが大変だわな』と笑う。  続きを読む


Posted by どんぐり at 22:25Comments(0)