2010年02月02日

飲んだら乗るな

「トヨタ自動車の徹底ぶりはすごいですよ。さすが、トヨタですね。プライベートでもこうなんだから、社内での徹底ぶりも推し量れますね」


ある飲食店のオーナーはつぶやく。


確かに部品メーカーも人材もトヨタでもまれると高く評価される。トヨタの部品メーカーがどれだけ世界の自動車メーカーに納入しているか。グループの枠を超えて実績を上げていることからもうかがい知れる。

そのオーナーは、昨年からの忘新年会シーズンで店内である光景を目の当たりにした。

飲まない人が参加した場合、ダンボールに


「私は飲みません」

と表示した前掛けをかけていた。

そして、その場の雰囲気で飲んだ途端、周囲から前掛けを外され、

クルマのキーを店員に渡したのだという。


依然といっても20年ほど前は、日産や本田と違って、中央から遠く離れた

「三河」
の田舎企業だった。

経団連の会長を輩出して、世界一となったいまの成長ぶりしか知らない世代からは不思議がられるだろうが、

そんな感じだった。

ブランドイメージも高まり、たかだかタクシー代やホテル代をけちっただけで

会社のブランドイメージを著しく損なわせ、

一生を棒に振る。

クルマが移動手段に欠かせない地方の豊田市にあって、

豊田の成長と社会的影響の大きさを社会の中から垣間見ることができる。

  


Posted by どんぐり at 08:50Comments(0)