2009年06月29日

けじめ

取材を通じて中小企業を見ていると、

「家族」や「身内」

だけで経営してきた人と、


「他人」


を入れて経営してきた人とで

その「違い」を感じることは多い。


その大きな違いは



「けじめ」。


揶揄する言葉として、



「父ちゃん、母ちゃんの会社みたいだ」



と耳にすることがある。



父チャン、母ちゃんや家族、親せきなどの


「身内」


だけで長らくいると、


公私


の区別が全くなくなってしまう。


出社時間から、


身だしなみ、


明らかに


業務から逸脱した頼みごとなどなど・・・



風呂も入らず、朝起きて顔も洗わずに出社して


目やにをつけたまま眠気眼で


酒の匂い

をプンプンさせて仕事場に訪れ、

夕晩のおかずの買い出しから、外出先の送迎を頼む。


そういう環境で醸成されるのは


なれ合い


もたれ合い


傷のなめ合い


それは長年続けていると、本人たちはまったく気がつかず、


環境に鈍感になってしまう。


会社組織の中では当たり前のことが、


当たり前である


という認識が希薄になる。


だが、他人がその中に入ると、違和感を感じ、そういう会社は自ずと離職率が高まる。


結果、面白いように支えているまっとうな人から順にすぐに辞めていき、

そうでない人が居心地がよくて長居する。




  


Posted by どんぐり at 16:35Comments(0)