2008年11月20日

新聞の活字を大きくする”真の意味”

このところ全国紙でも、文字を大きくしている。

記者としては、それだけ無駄を削ぎ落とし、

文章を構成しなければいけないというのが、苦労な反面、

文章力も仕事を通じて高められる。


だが一方、活字離れの影響を受け、新聞を読む習慣のある『高齢者』に

ターゲットを当てた措置に過ぎず、

将来の先細りを見越しての対応でもある。


独身時代ならいざ知らず、所帯をもってからも、

「新聞をとらない」という世帯は年々増えている。

それは、少子化以上の減り具合だ。

市内でも、天下の「中日新聞」でさえ購読者数は急激に減り、それにともない

チラシの発行も減少している。

一翼を担ってきたパチンコ業界では、

主である若者が新聞を読まなくなったため、

折りこみチラシの効果が薄まり、

「携帯電話に直接メールマガジンを配信した方が効果的」と話す。


小さいときからマクドナルドを食べて育った世代は、

大人になってもマクドナルドを食べ続ける。

「大人になってまで食べないよ」というのは、

幼いころから食べてこなかった世代の大人の勝手な思惑で、

中年になればみんな演歌をきき、大相撲に関心をもつようになるというのも、

これ然りだ。



世間話で相撲の話が出ることはない。



「趣味は」と中学生に聞くと、

「携帯小説や携帯ゲームをしてる」と言い、

ベストセラーを見ると、それらを元にした小説やゲームが人気を集めているのを

目の当たりにすると、

時代の変化というものを感じずにはいられない。  


Posted by どんぐり at 16:41Comments(1)

2008年11月20日

数年ぶりに聞いた声

「後藤くん、電話だよ。ネパールとか言っててるけど、雑音が入って聞き取りにくて・・・」


アジアは数多く旅したが、ネパールは行ったこともなく、「そんな人知らない」と冗談だと思って出ると、聞き覚えのある声。

すぐに思い出した。


彼とは、もうかれ7、8年前になるだろうか。

外国人を対象とした健康診断で外国人と医師との間に入り、伝わりにくいニュアンスを丁寧で真剣に通訳していた。

当時社会問題になっていた健康保険に加入していなかったり、不法就労で病院に行くことができない外国人に対して医師や看護婦らでつくるボランティアグループが、無償で健康診断を行った。

彼はもともと現地の日本語学校に通い、日本語のスキルアップを目指して来日した。

学生ではなく、就労で訪れたが、目的はあくまで


「日本語」。


漢字の美しさやネパールから日本に渡る人が後を絶たない現状を目の当たりにして、「日本語」に興味を持ったという。

世界共通ではない「日本語」にそれだけの価値を見出せるのも、日本が経済大国だからと改めて知った。


その時も、取材で知り合ってから、ネパールは行ったことがなく、異なる文化や暮らしぶり、考え方に触れるため、たまにその友人も交え食事をした。

当時から帰国後は日本語学校の先生になりたいと話していた。


それから数年。


久しぶりに聞いた彼の声は自信とやる気に満ち溢れていた。

日本語教師を経て、日本語学校をつくったという。


日本での経験を経て、母国で大きくはばたく彼らを見たり、聞いたりすると何とも心地いい気分にさせられる。。。

  


Posted by どんぐり at 11:09Comments(1)