2008年05月30日

シイタケだけで子供4人を私立大学まで

 松平の里観光協会(渥美公太郎会長)の総会が昨晩、料理旅館「六所苑」で開かれ、続いて開かれた懇親会でたまたま隣り合わせになったのが、地元でシイタケ栽培をする農家の方。ゼロから始めこの道40年だという。

 何もないところから始めて、販売の伸びとともに敷地を拡張し、これだけで食べている。子供4人を私立大学に通わせ、「私立の医学部に行かせるぐらいは自分の手で何とかやってこられた」と胸を張る。

 だが、後を継ぐ者は誰もいない。

 来年で60歳の還暦。
 
 自分の体が言うことを聞かなくなれば、借地の栽培ハウスも更地にしなければならず、そのための資金は別に残してある。「自分の歩んできた人生そのものが白紙になってしまう感じ。やる気がある人には受け継いでもらいたいところだが、借地のため大きな声では言えない」と下を向く

 
 「食糧自給率が先進国中最低の39%」がテレビや新聞の見出しに連日大きく載るが、シイタケ栽培で子供を学校に出したこの男性の話に、

 現実の話が肌身に染みる。  


Posted by どんぐり at 11:29Comments(0)