2008年05月26日

椎名誠人気シリーズを藤岡出身者が編集

 作家椎名誠ファン待望の人気シリーズ「怪しい探検隊」の最新巻「わしらは怪しい雑魚釣り隊」に編集者として私の友人で旧藤岡町木瀬出身の近藤加津哉さん(37)が深く携わった。マガジン・マガジン社(新宿区)発行の釣り雑誌「つり丸」への連載記事を、今回まとめた。
 御作小、藤岡中、豊田北高、大東文化大を卒業後入社。高校卒業から故郷を離れ、すでに東京暮らしの方が長い。
 福島や千葉、神奈川など東京近郊で海釣りをしては、首都圏の釣り愛好家の釣り心を高揚させるべく取材、記事作成。特長だった色白の肌も日焼けで何度も皮がめくれて海の男の如く浅黒く精悍だ。
 締切間際は自宅に帰れず、会社や新宿3丁目界隈の安サウナで寝泊まりするなど出版社生活も板に付いている。連載中は椎名氏と伊豆大島、西伊豆、御前崎、八丈島、大洗海岸などに同行し、テントで寝泊まり。キャンプをしながら釣りを楽しみ、ソフトボールでなどでともに汗。行きつけの居酒屋で酒を酌み交わすなど公私ともに交流を深めている。
 椎名誠の名を一気に広めた伝説の「わしらは怪しい探検隊」刊行から30年。「不思議島へ行く」「アフリカ乱入」「焚火酔虎伝」などファンの心をわし掴みにした人気シリーズ。今回椎名氏は連載するにあたり「俺の『あや探』も雑魚釣り隊が最後になるかもとの思いを込め、初心の『わしらは怪しい探検隊』に立ち戻り、マジメにキャンプや大酒をかっくらい、雑魚釣りするスタイルを貫いた。結果として楽しく、次のキャンプが待ち遠しくなり、ノリにノって連載を書き続けられた」という。
 近藤さんは「怪しくもバカバカしい雑魚釣り隊の生態を余すことなく伝え、かつてのファンはもとより新しいファンにも強烈にアピールできる作品ができた」とPRしている。  


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2008年05月26日

愛大生が北京留学中に準主役級射止める

 愛知大学現代中国学部4年山本雅巳さん=豊橋市出身、桜丘高卒、写真左から2番目=が北京留学中に中国中央テレビ(CCTV)の人気ドラマで準主役級を公募で射止めるなど数々のドラマや映画に出演し、有意義な経験を積んだ。日中間には難しい歴史や政治問題が横たわるが「我々若者が娯楽で交流を深め光を灯したい」と瞳を輝かす。【後藤真一】
 5万人以上の死者を出した四川大地震から10日あまり。彼の下に「友人の1人がいまだ瓦礫の下に埋もれている」と悲しい便りが届き、「自分ができる限りのことを行いたい」と心痛な表情で語る。
 9カ月の留学を終え、今年1月帰国した。訪れた四川省・成都の変わり果てた風景と友人の笑顔に思いは募る。
  留学先の北京は高層ビルが建ち並び、街は大きく変貌。マナー向上やナンバープレートによる車規制など「五輪の成功を」と街に溢れる熱気と団結心を浴びた。戦後の高度成長時代を肌で知らない世代には、何もかもが新鮮に映った。
 「中国ゴマには自信はあったんですが、本場では外国人にも上手い奴がいて悔しかった」
 愛大進学後、カンフー映画好きが講じてサークルでヌンチャクや中国雑伎の技を磨き、イベントで披露。2年春に全員が5カ月間天津南開大学で語学や文化を学ぶ短期留学「現地プログラム」を経て、「再度留学する時は何のために行こうか」と模索。「これから中国が来る。語学を習得すれば就職で役立つという安易な考えは嫌。語学は手段に過ぎず他にもっとできる学生はいる。自分なりの特長を生かしたい」と美人女優チャン・ツィイーを輩出した中央戯劇学院の門を叩いた。
 最も多い韓国や、経済発展を支える石油やレアメタル獲得を目指す中国の国策で国費留学するアフリカ、米国、スイスなど各国の留学生にもまれ芽生えたチャレンジ精神。「現場ではどんな映画を撮られているのか。中に入ってみなければ分からない」とオーディション応募を決意した。
 初回は漏れたが歴史への関心が強く軍服の色やボタンなど歴史考証で主張したのが認められ、映画に出演。最大のCCTVのドラマに合格し、日本で言えば「月9ドラマ」の準主役を獲得した。
 「日本にいたら思ってもできない、どうせ無理とやらなかった」とうごめく北京が背中を突き動かした。
 出演したのは、日中戦争時代を描いた作品。いかに日本人が残虐かの視点でしか描かれていなかったが、ここ数年日本人の役者が活躍し大きく変化。無視された日本人の感情も描かれるように。スタッフの接し方も優しく「未来に向けて創る作品。いかに日本人を描くかが課題」と言われた。
 ドラマでは通訳として隊長にはへいこら、部下に厳しいサラリーマンの中間管理職のイメージでおっちょこちょいなキャラクターを好演。他の作品に出演し、大使館A、歩兵役などを熱演し、学生映画コンテストでは中国人と共同で最優秀賞を受賞した。食事や宿泊代を除き7500元(1円15元)を稼ぎ、西安、ハルピン、延安など各地を旅行。台湾、香港にも足を運んだ。
 靖国や中国産餃子への薬物混入など日中間には歴史や政治問題が横たわる。中国も反日を叫びながら若者の間には漫画やゲームが流行り、日本でもスーパーには中国産が溢れ、市民レベルのつながりは深い。それが政治や歴史話題になると衝突しか生まれず、緩和役にエンターテイメントが役割を果たすと期待する。
 言葉が通じず監督が何を求めているか分からない。引き出しが少なく表現しきれない。こうした困難に立ち向かい数々のオーディションに挑戦。短期間で成功を収め役者の夢もちらついたが、固定概念が蔓延する中で時代を切り開いた先輩の放つオーラに圧倒され、断念。いま貴重な経験を後輩に伝えるのが目標だ。
 就活も終盤戦へ。旅行業を中心に回り「ロケ地を巡るツアーなど培った人脈を活かしたい。中国との関係を断ち切りたくない」と将来を描く。

 これまで台湾8回、本土は上海3回、四川1回ほど渡航。ちなみによくニュースで流れる大学病院は私が泊まった場所だった。中国の大学生は通える子以外は大学内の寮で1部屋2段ペット4セットの8人で生活。また家族や一般の市民が宿泊できるホテルや宿泊所があり、中国に旅行に行ったときはそこで寝泊まりすることも少なくない。

  出演作品はここから見れます。http://v.youku.com/v_show/id_cc00XMjU1NjA3MTY=.html 
  


Posted by どんぐり at 17:34Comments(0)