まさかスリに遭うとは
今までアジアを中心に格安チケットだけを握りしめ、現地に着いてから格安ホテルや
宿舎、留学中に知り合った友人宅に泊まる旅をしてきた。
バスを乗り過ごしたり、タイから帰国の途中中継地の香港で時差を1時間間違えて飛行機に乗り遅れ
扉が閉まる瞬間を立ちすくんで見たりなどの失敗経験は何度かしてきたが、
また、平穏な島から飛び出して自らそれを求めてきたきらいはあるが、
初めて自分が犯罪に遭遇したのは、正月休みを利用して訪れた今回の旅「上海」でのこと。
上海は3年ぶり3度目。
今回は、結婚、起業と人生の転機を迎えたばかりの友人との再会を目指した旅。
地下鉄で「人民広場」で乗り換えようとエスカレーターに乗ろうと思ったが、あまりに混んでいるので
急きょ方向転換し、階段を登ろうとした瞬間、身体を抑える抵抗を感じた。
後ろを振り向くと、女性が私のバックを開けて一眼レフカメラをまさに取り出す瞬間だった。
思いっきりにらみつけ、振り切った。
彼女は背中に乳飲み子を抱え、しばらく階段の中程で見ていたら3人グループで
残りの2人は明らかに妊婦だった。
それから地下鉄の中国人をつぶさに観察していたが、誰1人バックを背中に置いている人は皆無。
みなしっかりと腹の辺りに置いていた。
危機管理は、国と国だけでなく個人にも求められる。
今まで遭遇しなかったのは、運が良かっただけなんだろう。