ものづくりの精神働き方にも表れる
大手ガス機器メーカーに勤めていた高校時代の友人が昨年、刈谷市に本社を置く
大手自動車部品メーカーに転職した。
国内需要の縮小と、新築住宅での”オール電化”の割合が増えていることなどが理由。そして、最近では、
火力が求められる業務用までも、”オール電化”が、業績を伸ばしている。
転職のきっかけは、偶然だった。
そうしたガス業界の先行きを見越して、転職を考えていた時に、年2回開く同窓会で
友人から「(繁忙感があり人手不足で)人を探している」と会話したのがきっかけ。
それから半年後に会った時はすでに転職をしていた。
そして、係長のその友人の下で働いている。
門外漢の身からすると、ガス機器と自動車部品とは全く異なる職種のように感じるが、
電子機器が専門で全くスムーズに仕事に入れたそうだ。
地元に残った友人でこれまで転職したのは、いなかった。
安定した自動車関連に勤めていることや、労働市場の流動性が低い
東海地区の風土を反映しているのだろう。
一方、東京に本社を置く上場企業に進んだ連中は、外部環境から転職に対する意識の壁が低く、
転職している人が少なくない。
ものづくりが盛んで、地道にコツコツやるという風土は、働き方にも表れてくるのだろう。