かつて存在した大和撫子
松坂屋8階のサンシャインホールで3月に行われる展示会をPRするため、いけ花グループの家元が来社された。
展示する出品数や出品者、今年の特徴など取材を終え、あとはあれやこれやと雑談になる。
だが、来社した時間をトータルで言えば雑談の方が長いことは多々。というかほとんどだ。
訪れた方々は自分たちのPRで来ているのだが、案外この雑談の中からネタが拾えるケースは少なくない。
まだ30代と若い家元曰わく、「今はお稽古をしたがらない。それに加えて少子化という社会状況で裾野が
どんどん小さくなっている。
また、衣食住以外から経費をカットするため、この業界も会員数も右肩下がり。それでいてカルチャースクールや
ジムで一汗かくなど趣味にはご熱心。お稽古のようにある程度集中して
極めていくというのは古くさいのかしらね」と寂しそうに呟いた。
結婚前の女性が当然のこととしてやっていたお茶やお花。あの頃の女性は
”大和撫子”として今も世界から愛されている。