世界一トヨタがあるこの地で過疎化が進んでいる
岐阜と長野に接する県境のまちにあった手作り豆腐の店が閉店した。
行楽客で賑わう国道153号に店を構え、美味いと評判だった店。山間に位置するものの、年間を通じて集客力のある地元の観光施設でも人気商品だった。
息子が大学に進んだのが、大きな理由。
地元に3セクの観光施設がオープンするのに合わせて、「原料を厳選し、大量生産ではない手作りのこだわりの豆腐を提供したい」と名古屋から移ってきたのだが、再び名古屋にこういう形で戻ることになるとは。
この地域では、昨年から子どもの進学に合わせて家族共々出ていくケースが後を絶たない。
地元に分校はあったのだが、以前から、高校生になると名古屋市や豊田市に下宿する生徒が少なくなかった。
その分校も今年3月で廃校し、7人が学舎を後にする。
市町村合併で不公平感解消のため、行政がバスを走らせ始めたばかり。
だが、その歯止め策になってはいない。