地域とともに

どんぐり

2007年12月24日 10:47

この仕事をしていると地域と地域、人と人とのつながりの深さを感じることは多い。

だが、盆や正月に会う同級生や、食卓でトヨタに勤めていた父と会話をしていると、

海外勤務や転勤は当たり前で地域とのつながりとは無関係に生き、

ギャップを感じると同時に、市民の中ではマイノリティなのではとも思えてくる。

毎週末行われている行事から、こんな面白い人生を歩んでいる人物がいる。

仕事では地域にある情報を探し、それが記事になる。

だが、多くの市民にとって全国的なニュースやスポーツに関心があっても、地域のことを

どれだけ注意深く見ているだろう。

例えば10人中何人が「いま市町村合併して足助の

香嵐渓が豊田市であること」を知っているだろう。無論、吸収される側の、足助の人は

世代を問わず知っているだろうが、旧豊田市の人にとっての関心は薄く、左から右へと受け流してしまっている。


「あいつとは同級生で、彼は一個下」。

こうした会話が通用した時代は、昔から住む人ばかりで人口も少なく

学校も少なかった小さな社会だった時代だからあり得た話。

だが、昔からいる人よりも新たに移り住んできた人がはるかに多い都市化を象徴するように

共学の普通科高校も豊田西高だけから衣台、加茂丘、豊田北、豊田南、豊田、豊野などと増え、

経済では地域に根ざした個店を全国チェーンが駆逐している、今のこの時代。ますます

暮らしている地域に根ざして生計を立てる人の割合はどんどん減っていくのではないか。


若者の活字離れや媒体の多様化に加え、こういう社会がますます進めば、地方新聞にとっては死活問題でもある。

上の年代は、まだあの当時の古き良き時代が通じているので実感として感じないだろうが。。。


そうした中で「ブログ」がどんな役割を果たすのか?

毎回脳裏にこんな思いを抱きながらモニターに向かっている。