年末はやっぱこうでなくちゃ・・・
世の中、「不況」「契約打ち切り」「工場新設の延期」「撤退」などマイナス言葉が氾濫している。
テレビや雑誌は、不安感を煽る言葉を引き出し、そうした映像ばかり流す。
確かに、深刻な状況とはいえ、必要以上の煽動は、気持ちを収縮させる。
アメリカに赴任する友人何人かに、聞いてみるのだが、テレビで朝から晩までそんな内容を流してはいないという。
そのうちの1人は、アメリカ市場で人気のSUV(スポーツユーティリティビークル)を製造するためトヨタがミシシッピー州で新工場を立ち上げのため、「1年で何とかして来い」と送り出され、その後の不景気で「数年かけて」と言われ、さらに追い討ちをかけるように、今年夏には「売れないからプリウスに」と変更。今度は9割方工場ができあがっているのに、設備や雇用は先送り。
それでも、現地の従業員に、日本人ほどの深刻さはないという。「日本なら気ばかりあせりパニックに陥るような状態なのに」という。
サブプライムローンに端を発した金融機関の破綻による世界的な不況の発信地は、アメリカだった。自動車会社の経営者の責任意識の低さには、閉口するが、それよりも「明日を見つめて前向きにとらえる」アメリカ社会の風土が、彼はテレビ番組の比較で垣間見ることができるという。
そんなことを考えていた矢先、昨日訪れた「忘年会」の会場はどこも賑わう。
普段は週末が中心で、平日は静かな店も、人々の賑わう活気で満ち溢れる。
年末はやっぱりこうでなくちゃ・・・