新聞の活字を大きくする”真の意味”

どんぐり

2008年11月20日 16:41

このところ全国紙でも、文字を大きくしている。

記者としては、それだけ無駄を削ぎ落とし、

文章を構成しなければいけないというのが、苦労な反面、

文章力も仕事を通じて高められる。


だが一方、活字離れの影響を受け、新聞を読む習慣のある『高齢者』に

ターゲットを当てた措置に過ぎず、

将来の先細りを見越しての対応でもある。


独身時代ならいざ知らず、所帯をもってからも、

「新聞をとらない」という世帯は年々増えている。

それは、少子化以上の減り具合だ。

市内でも、天下の「中日新聞」でさえ購読者数は急激に減り、それにともない

チラシの発行も減少している。

一翼を担ってきたパチンコ業界では、

主である若者が新聞を読まなくなったため、

折りこみチラシの効果が薄まり、

「携帯電話に直接メールマガジンを配信した方が効果的」と話す。


小さいときからマクドナルドを食べて育った世代は、

大人になってもマクドナルドを食べ続ける。

「大人になってまで食べないよ」というのは、

幼いころから食べてこなかった世代の大人の勝手な思惑で、

中年になればみんな演歌をきき、大相撲に関心をもつようになるというのも、

これ然りだ。



世間話で相撲の話が出ることはない。



「趣味は」と中学生に聞くと、

「携帯小説や携帯ゲームをしてる」と言い、

ベストセラーを見ると、それらを元にした小説やゲームが人気を集めているのを

目の当たりにすると、

時代の変化というものを感じずにはいられない。