新聞の活字を大きくする”真の意味”
このところ全国紙でも、文字を大きくしている。
記者としては、それだけ無駄を削ぎ落とし、
文章を構成しなければいけないというのが、苦労な反面、
文章力も仕事を通じて高められる。
だが一方、活字離れの影響を受け、新聞を読む習慣のある『高齢者』に
ターゲットを当てた措置に過ぎず、
将来の先細りを見越しての対応でもある。
独身時代ならいざ知らず、所帯をもってからも、
「新聞をとらない」という世帯は年々増えている。
それは、少子化以上の減り具合だ。
市内でも、天下の「中日新聞」でさえ購読者数は急激に減り、それにともない
チラシの発行も減少している。
一翼を担ってきたパチンコ業界では、
主である若者が新聞を読まなくなったため、
折りこみチラシの効果が薄まり、
「携帯電話に直接メールマガジンを配信した方が効果的」と話す。
小さいときからマクドナルドを食べて育った世代は、
大人になってもマクドナルドを食べ続ける。
「大人になってまで食べないよ」というのは、
幼いころから食べてこなかった世代の大人の勝手な思惑で、
中年になればみんな演歌をきき、大相撲に関心をもつようになるというのも、
これ然りだ。
世間話で相撲の話が出ることはない。
「趣味は」と中学生に聞くと、
「携帯小説や携帯ゲームをしてる」と言い、
ベストセラーを見ると、それらを元にした小説やゲームが人気を集めているのを
目の当たりにすると、
時代の変化というものを感じずにはいられない。