きせきの生還
いま使っている携帯は3年以上の年代物、ジョグダイヤルの使いやすさと、なぜか愛着があって手放せないでいる。
3年以上ということは万博前から。そして海外での旅先でついているカメラで撮影したのも記憶に新しい。
使えば使うほど物とはいえエピソードや思い出が増す。
そんな当たり前のこと以上に強い思い出がある。
一昨日参加した弁護士会との懇親会は盛り上がり、三次会まで続いた。
ニューグランドに続いて訪れたのは1号線近くのメキシコ料理店。
すぐにそれと分からない建物の中で会話が途切れることなく、
業界ならではの話を酔いも手伝って
楽しく聞かせてもらった。それからもう一軒寄ってタクシーで豊田に向かい、
ツレからきたメールに返信しおえたところで、
市役所前に到着。
料金を払い降りてポケットに手を入れ確認すると
携帯がないことに気づいた。「待って」とよんだがすでに間に合わず、
泥酔状態で電話で問い合わせる余裕もなく、早朝電話。
その時には「みな戻ってきてるが、忘れ物はない」と言われたが、
再び電話し直前まで友人とメールしていたことを告げると、
「再び探します」と言うと1時間後に「見つかりました」と折り返しの電話。
携帯自体より入っているアドレス帳に価値がありもう一度同じものが手に入るものではない。
実は3年前にも亡くしている。
おいでん祭りで落とし、終わり際に忘れ物コーナーをいくつか回ると届けられていた。
今のおいでんと違い踊り連も観客も多かった時代のことで、
今度のような確証はなかったので、気がついた時には正直諦めていたが、
善意で届けてくれた人がいた。
すぐに電池がなくなって交換時期を過ぎているが、当分変えることはないだろう。