東京の人が読むのではない
『こんなはずじゃなかった』
最近の記者の中には新卒で入ったばかりの若造が最初から永田町や兜町、芸能など華やかな第一線の記事が書けると思って入ってきて、実際は警察署の夜討ち朝駆けから警察署の署員の名簿づくりといったどぶ板に高い学歴からくるギャップから途中でリタイアするケースが少なくないという。
「なんでオレがこんな記事を書かないといけないんだ」と
だがそんな入社したての若造がネタの序列をつけられるほどの人生を歩んできているわけではない。
新聞社に入ったころ、
「どんなネタでも面白さを見つけて表現するのが記者としての力量。何かを生むわけではない記者からすれば、取材対象から学ぶことはあっても、ネタの序列をつける分際ではない。何様だ」と教わった。
特にうちのような地域密着の新聞では市場占有率8割と言われる中日新聞に載った記事を載せても意味がない。
読者の方がよっぽど地域に明るく、『今さら知ってること書いても意味がない、薄っぺらな内容だ。中日読んでれば事足りる』とのご意見をいただくこともある。
記者クラブから毎日束のような情報が入ってくるが、そんなのを"ネタもと"に記事を書いてたら存在意義はなく、辞めた
方がいい。
おいでん祭りよりも挙母まつりや猿投まつり、豊田市美術館よりも街のギャラリーや趣味のグループ。名古屋グランパスよりも少年サッカーや草サッカーのチーム。
脚光を浴びてない地道な活動に光を当て、応援していきたいし、マスコミでなくミニコミの使命だと思う。
ある意味、建設や流通、自動車、農業などの業界紙ではないが、地域の業界紙という強みで生きていくしかない。
東京や名古屋の人が読む訳ではないのだから。