記者の本分は『足で稼げ』
ネットの出現で、かつては「送り手」が決まり、マスコミから一方的に情報を流していたが、ホームページやプログでこれまで「受け手」だった一般市民など誰もが情報を発信できるようになった。
10年ほど前までは、新聞社では取材が重なり、どうしても行けなかった場合、写真を郵送してもらうか、直接もらいにいっていた。だが、今ではデジカメが一般家庭に普及し、撮った画像をメールで送ってもらうことが出来る。
記者の本分は
、「ネタは足で稼げ」。
それは、入社当時からベテラン記者に口酸っぱく言われること。
会って会話することで、当初の目的の情報以外のネタが拾えることもある。
しかし、ブログやホームページで情報を得て、記事を書こうと思えば書ける。詳しいことは電話取材し、写真もすぐにメールで受け取ることが出来る。つまり、椅子にケツをくっつけてパソコンのモニターを眺めているだけで情報が得られる。
周囲に対して演じているやっている振りが普通にまかり通り、横着しようとすればどれだけでも横着できる時代になった。
だが、当人は要領よく立ち振る舞っているつもりでも、所詮こなしているだけ。
人と人との出会いの中で得られる
「充実感」や
「達成感」は、絶対に得られない。