出版・印刷業界の淘汰は凄まじい
先ごろ東京文京区の製本会社宅で無理心中事件が発生したが、出版・印刷業界の低迷は著しく、倒産が相次いでいる。かつての八百屋や魚屋がスーパーの出現で淘汰されたように、「紙媒体はなくならない」というのは業界のウチだけは大丈夫という思い込みに過ぎないのかもしれない。
というのも、大学時代マスコミ塾で一緒だった連中の多くは中小の出版社に進んだのだが、ここにきてweb媒体への転職が相次ぐ。電気機器や食品などの新商品の比較、アウトドアなど専門に特化したweb媒体への転身が多いようだ。
一方的に情報をたれ流していた(笑)紙媒体の時よりも、双方向媒体の今の方が、読者からの反応をダイレクトに感じ、やりがいや達成感もも大きいという。
一昨年、雑誌広告をネットのそれが上回った。ホームページやブログで誰もが情報発信できる時代になり、ホームページをつくり、デジカメで撮った写真をパソコンに取り込み加工するなど一般家庭でもかつて名刺や年賀状などを請け負っていた中小の印刷会社並みのことは出来る。ある程度の規模の会社なら広報誌も内製化し、会議でもパソコンを使用しペーパーレス化への移行は著しく、印刷会社の淘汰は凄まじい。早くに気付いた印刷会社は、早めにwebに移行し難を逃れたものの、その進展は日々加速度的に進み、豊田市でも今月から、マスコミ発表を全て市ホームページで公開し始めた。
入社以来14年目。鉛の「活字」を拾うという段階から、ワープロを導入して2年目で入社した。
かつては手書きした割付用紙の行数に合わせてワープロで書き、保存したフロッピーをレイアウト担当に渡して入校。写真も現像し、紙焼き。しばらくして、代理店から来る広告も紙焼きからデジタルデータに移行し始め、当初は紙焼きしていたが、あえてデジタル情報をアナログ化(紙焼き)し汚くする必要もなく、その対応として全てデジタル化が進み、家庭のデジタル化より少し遅れてデータを印刷機械に送り、そのまま印刷できるようになった。
各地からのブログを『豊田ブーログ』のような地域限定のブログという媒体から発信すれば、知りたい欲求の間に媒体として入る従来通りの紙媒体メディアの役割は減ってくるのではないか。
http://netallica.yahoo.co.jp/news/30139