当面の課題だ
全国紙などと違って、弊社ではレイアウト(割付)も記者自身が行っている。
記事を書き始めたころ、どうしても文章を書いてから割付をしてしまっていた。
取材をしていると思い入れが芽生えて、これも入れたい、あれも入れたいと文章を
切ることができず、文章が間延びし、くどくどと説明ししていた。
結果として、割付もとても見にくく、不格好な配置となってしまって、出来上がる度に
自分のセンスのなさに嫌気がさした。
創刊と廃刊が著しく競争の激しい女性誌でももちろん割付から先だし、
分担制になっている全国紙では、割付に合わせて自分が
書いた文章の原型が跡形もないようにバッサリと切られることも多いとか。
だが、訓練によって2年ぐらいしてようやく、
割付をしてから、記事が書けるようになった。それから約10年。。。
この記事はトップで、だいたいこの程度の行数で、写真はこの大きさ。
表も入れた方が分かりやすいだろうなど経験から来る知恵ができてきた。
また、決めた行数で文章をまとめるということも、記者として必要な素養なのだろう。
最近では、取材しながらだいたいの行数を決めて頭の中で記事を書いている。
こういう形で書きだして、最後はこう締めくくろうと。
パターンができて、時間の段取りが良くなった反面、
文章がマンネリ化しているのも事実。
最近は「読書」が出来ていないので、バリエーションを増やしていきたいというのが、
当面の課題である。